少し前に、おじさんが保有している食品株・外食産業株の優待株を紹介しました。
今回は、第3弾として、コスメ・トイレタリー業界の優待株を紹介します。簡単に化粧品株と言ってしまっても良いでしょうか?
おじさんが化粧品?と気持ち悪がらずにお付き合いください。
おじさんが保有しているコスメ・トイレタリー(もしくは化粧品)株のリスト
おじさんが化粧品株を優待目的で買うのは、なんだかおかしな話ですね。おじさんは別に化粧をしているわけでも、女装を趣味にしている訳でもありません。
以前記事にしている銘柄もありますが、次の3つの銘柄を保有しています。
コード | 銘柄 | 株価 | 配当利回り | 優待に必要な 株式数 | 優待内容 |
4911 | 資生堂 | 7848円 | 0.76% | 100株 | 自社製品をカタログから選択 2000円程度? |
4917 | マンダム | 2949円 | 2.10% | 100株 | 自社製品の詰め合わせ 5000円相当 |
4921 | ファンケル | 3020円 | 1.13% | 100株 | 自社製品をカタログから選択 3000円相当 |
初めに購入したのはもう10年以上前になりますが、おじさんの、おじさんによる、おじさんのためのトイレタリー用品会社「マンダム」です。優待目的で株式を購入しました。
言い訳をすると、他の2つは優待目的ではありません(汗)。
資生堂は高配当株としての配当目的 及び株価上昇によるキャピタルゲイン狙いで購入し、ファンケルも株価上昇に期待して購入しています。
マンダム (4917)
まずは3社の中で最も長く保有しているマンダムから紹介していきます。
この会社、知っている人は当然のように知っていますが、実はすごいんです。すごい点は次の3つです。
- 株主優待がすごい
- 無借金経営をしていてすごい
- 東南アジアですごい
マネー誌でもこのように紹介されおり、当時その記事を見て購入を決意しました。リーマンショック前の2007年だったと思います。
マンダムの株主優待はすごい
男性用と女性用の両方の商品が入ったお中元のような詰め合わせが、年に1回お中元の時期の少し前に送られてきます。2019年の優待は次のような商品でした (マンダムWeb Site IR情報より)。

一人暮らしで彼女なしだと、どうやって使ったら良いのか困るものもありそうですね。まぁとにかく量が豊富です。近年は使い勝手の良く普段から買っているものが多いので、重宝しています。
買ってからしばらくは、整髪料(ワックスなど)が毎年届いていました。おじさんは時々しか整髪料を使わず1年以上持ってしまうので、何年か整髪料がたまってしまっていました。近年はおじさんが数か月で使い切れる商品が多いです。
マンダムと言えばおじさんの会社というイメージがありますが(そのイメージしか持っていない人がほとんどでしょうか?)、女性を取り込まない手はありません。株式を買っているのもおじさんばかりだと思いますが、奥さんや娘さんへの宣伝として女性用の商品を優待に含めるのは良い戦略だと思います。
マンダムの優待は、毎年遅れられ来るのを楽しみにしています。
マンダムは無借金経営ですごい
無借金経営が、借金経営より優れているわけでは決してありません。
設備投資が必要なメーカーの多くや、海外で事業を行っている商社などは、銀行からの融資を元に事業を行っていることがほとんどです。手持ちの資金をなるべく使わずに事業を行い、利益を出すことが出来れば、資本(資金)の何倍もの事業を行うことが出来るので、効率的な経営を行うことが出来ます。
ただし、無借金経営は、銀行からの融資を得ずに必要な設備投資等を行い、経営を行っているわけですから、これまたすごい会社です。利子を銀行に支払う必要がないので、不景気の時の業績の落ち込みは少なくなります(少なくなるはずです)。
FXを例に挙げて無借金経営を考えてみます。
レバレッジを掛けて証拠金以上に取引をしているのが有利子負債を抱えている会社です。銀行からの借り入れを自己資金に加えることにより、自己資金以上の投資を行うことが出来ます。すなわちレバレッジを掛けた投資を行うことが出来ます。
それに対して、レバレッジを掛けずに預けた証拠金の範囲内でFXを行っている(外貨預金としてFXを利用している)のが無借金経営の会社です。儲かる事業をレバレッジを掛けないで行うことは経営効率としては良くないですが、同時に失敗したときの被害が小さいため、堅実な経営を行うことが出来ます。
無借金経営を行っている会社には、日本を代表するオンリーワンのそうそうたる会社が名を連ねています。例えば、ファナック、任天堂、キーエンス、ロームなどは無借金経営です。
マンダムもこの日本を代表する企業と同様に無借金経営を貫いています。
2019年の第2四半期決算報告では、現金及び預金の保有額が約207億円であるのに対し、有利子負債である短期借入金は0.63億円と、ほとんどゼロとなっています。
堅実な経営を行っているので、株式投資の初心者にも投資しやすいかもしれませんね。
マンダムは東南アジアですごい(特にインドネシア)
マンダムは早くからインドネシアに進出し、現地に根付いた企業として、現地でのシェアを拡大させています。
進出したのは1969年、今から50年も遡ります。小売りの少量で販売し、値段を安くして買いやすくすることによりブランドがインドネシアに浸透していったようです。
インドネシアに工場を作り、小さな島嶼までカバーするような販売網を築き、1993年にはジャカルタ証券取引所に株式を上場しています。
今では、売り上げの20%以上をインドネシアで上げています。(マンダムWeb SiteのIR情報より)

インドネシアの経済は、これから益々成長していくでしょう。また、東南アジアには、ベトナム・ミャンマーなど、多くの人口を抱えた新興国が多くあり、今後のマンダムの成長も期待できます。
マンダムは、中期経営目標に、海外での成長を年率10%を目標とすると定めています。十分に達成できる数字だと思いますので、現地社員の方の活躍に期待しましょう。
ちなみにおじさんは何度かインドネシアやマレーシアに行ったことがありますが、マンダムの商品はメジャーな場所に普通に並んでいて、ブランドは当たり前のものとして浸透しています。
ちなみに最近のマンダムの株価は?
2017年の上昇の後、多くの銘柄のようにダラダラと低迷が続いていましたが、ようやく回復の兆しが見えたかな?というところです。
先週末2019年11月22日の終値は2949円で、場中には今年の高値3065円を付けています。

資生堂(4911)
資生堂の記事は何度か書いてますのでさらっと流します。
株式を買ったのは、株価低迷時で1000円台のころです。経営は失敗と思うような事が続いていましたが、配当利回りが良かったのと将来の業績復活を信じて購入しました。
しばらくすると、インバウンドやエイジングケア(しわ改善)のエリクシールのヒットをきっかけにして株価は急上昇し、現在に至っています。
資生堂の株主優待
資生堂の株式を購入した当初は、フレグランス(香水)か資生堂パーラーの何か、のような優待で、あまり優待族が優待を求めて買うような銘柄ではなかったような気がします。優待自体、1000株を保有していないともらえませんでした。
その後、シャンプーや女性用基礎化粧品など、優待の内容が少し変わり、さらには100株の保有から株主優待をもらえるようになりました。また、1年以上の継続保有が条件になりました。
2019年の優待の内容は資生堂Web SiteのIR情報から見ることが出来ます。
おじさんは1000株保有しているので内容が良い方から下のメンセットを選びました。高級洗顔を一度使ってみたかったので嫁さんに内緒で申し込んでしまったのですが、顔が良くなったかどうか・・・は定かではありません。
もったいないので、1回の洗顔で使う洗顔料の量が少なくなったことは間違いありません。

資生堂の最近の株価は?
うーん、先日の第2四半期決算の直前までは好調だったんですよね。
決算が投資家の期待を裏切ってしまったのか、9000円を超えていた株価は急転直下8000円を割ってしまいました。

アジアのポテンシャルは非常に高いので、次回はポジティブな方向で投資家の予想を裏切ってほしいと思います。
投資に出口戦略が必要なのであれば、おじさんは資生堂は全部売って他の銘柄に移らないといけないんですけどね。(1000円台で購入しているので、相当の含み益があります)
おじさんはシツコイ性格なのと、好きな会社なので(大学では化学を専攻していたので、就職活動の時、資生堂は結構本気で入りたかったです)、もうしばらくは保有させていただきます。
ファンケル(4921)
ファンケルはおじさんが会社に入った1年目(1999年)、ITバブルの波に乗り投資を始めた会社の先輩方がファンケルファンケルと興奮していた懐かしの会社です。
ITとは無関係の会社だと思いますが、当時株価はぐんぐん上昇(乱高下だったかも)し、2000年に入ると株価は急降下して皆真っ青になっていたので印象的でした。
その後株価は上がったり下がったりしていましたが、ファンケルが長期トレンド真っ最中の2011年の初めのころに、だいぶ安くなったと思い、将来的な値上がり狙いで1200円 (今でいう600円)で100株購入しました。
その後一時期858円(今の429円)まで株価は下がりましたが、インバウンド等で風向きが変わり、1:2の株式分割があり個人投資家が買いやすくなり、今では3000円を超えるようになりました。
それでは、株主優待を紹介します。
ファンケルの株主優待
ファンケルは、半年以上継続して株式を保有していると優待を受けることが出来ます。
100株の株主は3000円相当、200株以上の株主は6000円相当の優待品をカタログの中から選んで申し込みます。
商品はファンケルらしさ溢れるラインナップで、定番の洗顔やエイジングケア商品、サプリメント、発芽米など、多くのファンケル商品の中から選べるほか、銀座ファンケルスクエアの利用権に交換することが出来ます。
おじさんは、発芽米、洗顔、サプリメント(えんきんやビタミン剤)など、毎年異なる商品を申し込んでいます。
下記はファンケルWeb Site内の株主・投資家向け情報にある株主優待の案内です。100株の株主は中から1つ、200株以上の株主は2つ選んで注文します。

ファンケルの最近の株価は?
ファンケルも大体資生堂と同じような動きをしています。、2012年に大底をつけ(今の株式ベースで429円)、2017~18年前半に株価は上昇し、今の株価帯(2500~3000円程度)になっています。
このところ3000円を超えるといつの間にか下降トレンドになり、気が付くとまた上昇トレンドになる、という動きを繰り返しています。

女性に人気の化粧品・トイレタリー用品の会社ですし、今後アジアでの成長が期待できると思います。おじさんは、2011年の下降トレンド中に購入していて、ファンケルも大きな含み益を抱えています。(株価は5倍になっています)
これも中長期投資のセオリー通りに行動すると、素直にに売るべきなのかもしれません。
しかし、おじさんは欲張りなので、まだまだこれから株価は上昇するのではないかと欲をかいてしまいます。もしばらく保有させてください。
化粧品・トイレタリー関連株ってどうなの?
化粧品・トイレタリー関連株は、数年以上前に買って保有を続けている投資家の方は、皆様利益を出せていると思います。
化粧品関連ではコーセー・ノエビア・ポーラなど、トイレタリー関連では花王やライオン、最近足踏みをしてしまっていますが、中長期で見ると大きく株価は上昇しています。
日経平均は大底からの株価上昇率は約3倍ですが、化粧品・トイレタリー関連株は日経平均の上昇率を上回っている銘柄が多いです。
理由としてはインバウンドへの期待が一番大きそうです。
日本の高品質な商品の良い面が表れやすい分野だと思います。ブランド価値を今以上に高め、アジアに展開していけば、今後成長が期待できるアジアのマーケットの中で成長していける可能性が高いと思います。
私たちに身近な会社ですので、個別銘柄への投資のとっかかりとしても良いのではないかと思います。
この分野に対して成長性があると思われる投資家の方は、投資の候補に挙げてみてはいかがでしょうか?
それでは、
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