三菱商事が第2四半期決算を発表して株価上昇

高配当株

昨日の11月6日は三菱商事の第2四半期の決算発表がありました。決算は去年を大きく下回り、今年度の業績予想も下方修正しましたが、第2四半期決算の発表とともに株価は上昇を始めました。

今年の三菱商事の出来事を簡単にまとめました。

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三菱商事の2019年の株価の値動き

今年の春から三菱商事の株価はずっと冴えませんでした。

きっかけは、ちょうど去年の今頃、三菱系のプラントエンジニアリング会社である千代田化工建設が複数のプロジェクトの失敗により巨額の赤字が発生することを発表しました。最終的な赤字額は2150億円もの巨額になることが今年に入り明らかになり、同社は債務超過に陥りました。今年の5月に三菱商事を中心に三菱グループで救済しましたが、三菱商事は1500億円を支援しました。

さらに、今年の9月にはシンガポールの石油子会社の社員が原油のデリバティブ取引を不正に行い、342億円もの巨額の損失を出していることを公表しました。

今年の三菱商事は、このようなエネルギーに関係するネガティブなニュースが相次ぎました。

そんなネガティブなニュースに呼応して、3000円を超えていた三菱商事の株価は今年に入り下降を続けていました。

8月には2600円を一時割り込み、下旬から9月にかけて回復したと思ったらシンガポールのニュースでまた下がり・・・と、踏んだり蹴ったりでした。

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第2四半期決算と今年度の業績予想、発表後の株価の値動き

今回の中間決算発表はあまり良い内容のものではありませんでした。

第2四半期決算は、純利益2424億円で、前年度と比較して669億円のマイナスです。
また、今年5月の期初には今年度の業績予想は当期利益6000億円でしたが、今回はそれを5200億円に下方修正しています。年間の利益は、前回予想を800億円も下回っています。

しかし、市場にはポジティブな評価を得られたようで、四半期決算と業績予想を発表後、三菱商事の株価は上昇に転じました。

下のチャートは本日の三菱商事の値動きです。

一体何が起こったのでしょうか? 後付けですが、以下の理由が考えられます。

  • 株価は既に下落していたので、下方修正は市場では既に織り込み済みだった。
  • 今日の決算予想と同時に発表した中間配当と期末配当予想は、去年よりも増額だったのがポジティブサプライズだった。

去年の年間配当は一株125円でした。それに対し、今年度の配当予想は年間132円だそうです。三菱商事は「塁審配当」という、今後配当は増額するものの減額はしないと公式に謳っています。(経営陣の強いコミットメントの現れでしょう)

利益を減らしているのに配当額を上げることにより、なぜ株が買われるのかどうか・・・、その理屈はおじさんはあまり理解していませんが、「株主を重視した経営を実践している」ということを市場は評価したのかもしれません。

と、書きましたが、三菱商事は商社であり、世界中で事業を展開している日本を代表する企業です。おじさんは、無理に配当に回すのであれば有望な投資先を探し、稼ぐための事業をどんどん展開して将来の配当の種を蒔いてほしいと思っています。

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商社の株式市場での評価

商社は有利子負債が多く、そのために株価が低迷していると言われています。

会社にもよりますが、エネルギーや金属資源なども多く取り扱っているため、原油や金属価格に株価は影響されます。

また、景気敏感株ともいわれており、景気の波に業績が大きく影響されてきました。経営を多角化し、景気の波に対して業績をフラットにしようとしているようですが、商社をディフェンシブ銘柄だという人はあまりいないでしょう。内需関連の会社と比べると、やはり業績が景気に敏感であることは否めないと思います。

三菱商事は、約5兆円という気が遠くなるような有利子負債を抱えています。(一番多いのは、孫さん率いるソフトバンクで、15兆円を超えています)

これは、商社のビジネスモデルが銀行からお金を借りて事業を事が中心なので致し方がありません。むしろ当たり前です。

自分の手金のみで投資や事業を行っている無借金経営の会社もありますが、手がね飲みで投資や事業を行うと、資金にレバレッジを利かせることが出来ないので事業投資の効率が非常に悪いです。

借入金利より、借りたお金で始めた事業による稼ぎが多ければ、借金で事業を行う方が効率的です。どの世界でも、銀行から融資を取り付けて事業を行うのがビジネスの基本です。

商社は学生には非常に人気の高い会社です。社員の給料も非常に高く、30台の早いうちに年収1000万円に到達するほど給料が高いと聞きます。利益もきちんと上げ、株主にも配当で還元しています。

株価はもっと評価されても良いはずなのにと思うのですが、評価されなくとも高配当株としておじさんには十分魅力的です。

評価された方がうれしいですが、評価されない方が配当金をたくさんいただけるので・・・、市場の評価はどちらでもよいのかな?

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ちなみに同業他社の住友商事の第2四半期決算発表後の株価推移

ちなみに同じ商社でも、住友商事は先日の決算発表は決算と通期予想を下方修正しています。株価は決算の発表後大きく下落しました。三菱商事との違いは、年間予想配当を90円から80円に三菱商事とは逆に下げています。株価の下落は、投資家が減配を嫌ったのかもしれません。決算の内容そのものが株価に最も重要なのでしょうが、配当金を減額するのは株価に大きな影響がありそうです。

それでは、夜の2時半になってしまいましたので、もう寝ることにします。


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