おじさんが務めている会社では、2018年から企業型確定拠出年金(DC)が始まりました。退職金積み立ての一部をDCとして積み立てることが出来、毎月最低1000円、最高16000円の拠出を従業員が自分で決めて運用しています。
確定拠出年金 (DC) とは
確定拠出年金 (Defined Contribution Plan : DC) とは、拠出する額を決めて一定額を年金として積み立てていくが、受け取る額は運用成績に依存し、確定していないという年金制度です。企業型はDCと良く訳されていますが、個人型の確定拠出年金である iDeCo (Individual Defined Contribution Plan)の方がなじみがあるかもしれません。
DCやiDeCoに対して、将来の給付額が確定している年金を確定給付年金 (Defined Benefit Plan)と言います。国民年金や厚生年金がこれにあたり、年金定期便等で時々将来の給付額が送られてくるのは、払った年金額で将来の給付額が既に確定していることによります。
DCやiDeCoは、老後の年金に使う目的に限定されているので、途中で解約して現金化して引き出すことが出来ません(売却してDCとして他の投資信託を購入したりDC定期預金等に預け替えることは可能)。
そのかわりに、拠出額の全額が所得から控除されます。すなわち拠出分は収入がなかったものとみなしてもらえるので、我々サラリーマンには節税になります。
つみたてられる額はそれほど大きくありませんが、将来に向けた資産形成のために投資信託を購入している人には最も運用効率が良いものがDC (iDeCo) です。
会社にDC制度があるのにうまく活用していない方は、最大限DC制度を活用し、DC制度がない方はiDeCoネット証券等でiDeCoに加入することを強くお勧めします。
おじさんの会社のDC商品
DC制度をおじさんは最大限使用していますが、おじさんは会社のDC制度には不満があります。
会社の年金担当者に力がないのか(知識がないのか)、DC制度の運用管理会社の言いなりに投資信託をラインナップしているように感じます。
インデックスとアクティブの両方ラインナップがありますが、少なくともおじさんはインデックス投信は管理費用のなるべく低い投資信託をラインナップに入れるべきだと思います。
しかし、おじさんの会社で購入できるDCのインデックス投信は下記の通りです。
投資信託 | 信託報酬 |
年金インデックスファンド日本株式(TOPIX連動型) | 0.186% |
三井住友・DC外国株式インデックスファンドS | 0.176% |
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド | 0.605% |
DC・ダイワJ-REITオープン | 0.605% |
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.363% |
TOPIXと外国株式(先進国株式)の投資信託に関しては目くじらを立てるほどではありませんが、解約せず数10年運用を続ける商品に対して、年0.6%もの信託報酬を取るインデックスファンドを用意するのはやりすぎでしょう。
妻のiDeCoのラインナップ
おじさんの会社でDCが開始されたのと時を前後して、iDeCoに会社員が入りやすいように制度が改正されました。
おじさんの奥さんの会社はDC制度がなかったので、めんどくさがり屋の奥さんを説得し、同じような時期からiDeCoを始めてもらいました。
iDeCo口座は楽天証券で開設しました。楽天証券のiDeCoインデックス投資のラインナップは次の通り。
投資信託 | 信託報酬 |
三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.176% |
たわらノーロード 日経225 | 0.187% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) | 0.162% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.110% |
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 0.605% |
三井住友・DC日本リートインデックスファンド | 0.275% |
三井住友・DC外国リートインデックスファンド | 0.297% |
国内株式及び新興国株式はおじさんの会社も妻の会社も同じ信託報酬ですが、その他は楽天証券の方が魅力的です。
DCやiDeCoのラインナップをどのように決めているのか、そのルールは良く分かりませんが、なるべく信託報酬は安いものをラインナップに加えていただきたい、また常に下げ続ける努力をしていただきたいものです。
経済評論家の山崎元さんは、コラムの中で0.3%を超える信託報酬を取っている投資信託は買ってはいけないとはっきりおっしゃっています。長期運用を前提としているDC/iDeCoでは、この考えはなおさら正しいように思います。
高い信託報酬の中、DC/iDeCoで新興国株式を運用するのはやめた方がよさそうですね。
ちなみに今月2019年10月から、ニッセイアセットマネジメントがDC向けファンド(国内・外国株式)の信託報酬を0.154%に下げています。
おじさんのDCも信託報酬を低くする努力をしてほしいです。もしくは、ニッセイやみずほと一括して信託報酬の低いラインナップをそろえていただけると嬉しいのですが・・・・。
おじさんの確定拠出年金運用成績は?
おじさんの運用成績は今のところそこそこ順調です。
株式よりもリートの方が順調なのは、このところの低金利によりリートが絶好調なためでしょうか?新興国株式は、先進国に切り替えることも考えます。



DCやiDeCoは、ノンビリ長期投資に最も向いていると思います。収入に対して税金を30%取られているとすると、基準価格が30%下がらなければ実質儲かっていると考えることが出来ます。
まだ始められてない方はぜひご検討ください。
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